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中国戯劇 曄(あきら)〜中国伝統芸術を日本へ、中国国粋京劇パフォーマンス〜

中国の伝統芸術を日本

​中国国粋京劇パフォーマンス

中国の伝統芸術を日本
​中国国粋京劇パフォーマンス

強華盛世2024
プログラム紹介

貴妃醉酒

畢 華

「貴妃醉酒(きひ すいしゅ)」は、中国の唐代における伝説的な皇帝・玄宗と、その寵愛を一身に受けた美しき楊貴妃の物語に基づいています。この演目は、皇帝を待ち続ける楊貴妃が宴の場で深い失望と孤独に包まれ、酒に酔いしれて踊るシーンが中心です。京劇ならではの美しい衣装と精緻なメイク、そして独特な声調と動きが観客を魅了します。悲哀と情熱が交錯するこの場面では、楊貴妃の心情が細やかに描かれ、彼女の優雅さの中に秘められた悲しみが際立ちます。

変面基礎

武田 佳子、松本 夕紀、みつき、清水 翔英

「変面」は中国四川省発祥の伝統芸能で、一瞬で顔の面を変える独特な技術で知られています。今回の「変面基礎」では、門下生たちが一人ひとり丁寧にその技術を披露し、変面の奥深さと美しさを観客に伝えます。滑らかに変わる面はまるで魔法のようで、伝統的な訓練と師弟の技術継承が感じられます。門下生の情熱あふれるパフォーマンスを通じて、変面の魅力をご堪能どうぞご堪能ください。

もみじ橋

泉 徳乃

奈良時代の都・平城京は、五行思想に基づいて東西南北に女神を配し、その守護を受けていました。西の守護には、現在の奈良県生駒郡美郷町に位置した竜田山が秋の女神・竜田姫として知られています。この地には竜田川が流れ、その流域は古くから紅葉の名所として愛されてきました。竜田姫が袖を振ると、木々の葉は唐紅に染まり、やがて姫が去ると紅葉が散りゆくと例えられ、その美しさは数多くの歌に詠まれました。この曲は、竜田姫がもみじを紅色に染め上げていく様子や、川にかかる紅葉を橋に見立てる美しい光景、そして滝の名所も詠み込まれた、錦秋にふさわしい情景を描く長唄の小曲です。

狀元媒

畢 華

京劇「狀元媒(じょうげんばい)」は宋朝時代を舞台に、愛と誤解、策略を描いた物語です。宋太宗趙光義と柴郡主が辽国の将軍に囚われますが、楊延昭の勇敢な行動で救出されます。しかし、誤解により傅丁奎が功績を得たとされ、柴郡主との婚約が決まります。柴郡主は真の救出者である楊延昭に心を寄せ、彼女は詩を贈ってその秘めた想いを示します。詩の真意を解読し、金殿で真実が明らかにされる場面が物語のクライマックスです。権力と愛、誠実さが試される壮大な舞台で、観客は人間の葛藤と勝利の瞬間を目の当たりにします。

変面リレー

孫 強、武田 佳子、松本 夕紀、ゆうせい、みつき、清水 翔英

変面は、中国伝統芸能の中でも特に高度な技術を要するものとして知られています。このパフォーマンスでは、門下生たちと孫先生が共に変面の華麗な技をリレー形式で披露し、観客はその奥深さと芸の魅力を体感できます。華やかな顔の変化に隠された訓練と厳しさを垣間見ることで、伝統芸能の重みを感じ取ることができます。師と弟子の間にある信頼関係と技術の継承が見どころです。

一番話

畢 華

《一番話》は、京劇《紅色娘子軍》の中で特に注目される場面であり、その物語は困難な時代に立ち向かう人々の強さと希望を描いています。独特な芸術表現を通じて、登場人物たちの信念や決意が舞台に鮮やかに表現され、多くの観客に感動を与えてきました。京劇ならではの技巧と共に、物語の背景にある人々の勇気を感じ、伝統芸能の持つ力を楽しんでください。

大浪淘沙

李 俊華

「大浪淘沙」は、琵琶の力強い音色と繊細な奏法が際立つ楽曲です。波濤の動きを思わせる激しい音のうねりと、その背後にある静けさが絶妙に交差し、壮大な自然の光景が音楽として表現されます。演奏者の指先の一つ一つが物語を紡ぎ出し、観客はその音色に魅了され、まるで波間に揺られるような気分を味わえることでしょう。

荒城之月

李 俊華

日本の名曲「荒城之月」が琵琶の音色で生まれ変わります。もともとこの曲は失われた城の面影と、その歴史を思い起こさせる情景を描いています。琵琶の哀愁漂う音色が、悲しみと美しさの融合を巧みに表現し、観客に深い感銘を与えます。この演奏では、楽器一つで紡がれる物語に耳を傾け、古の情景に思いを馳せてください。

中日合璧

孫 強、清水 翔英

この特別な演目では、中国と日本の伝統文化が融合し、新たなパフォーマンスが生まれます。変面の技術と日本の美学が融合し、互いの国の芸術が共鳴し合う瞬間を創り出します。両国の文化的アイデンティティが一体となり、新しい表現形式としての舞台が観客を魅了します。日中友好と文化交流を象徴するこのパフォーマンスは、異なる伝統が調和する素晴らしさを伝えてくれることでしょう。

青海波

泉 徳乃

日本舞踊には公演や行事の開催や成功を祈願してお祝いするための「祝舞」「御祝儀舞」を最初に踊るという風習があり、そのお祝いにふさわしい曲は「御祝儀曲」と言われ大事にされています。

この曲のタイトル「青海波(せいがいは)」とは中国の青海湖の波を表すといわれる文様で、「青海波」という雅楽を舞う際につける衣裳に使われたことが由来とされ、日本では海の波のおめでたい文様として使われます。日本を囲む美しい海やその周りの風景を子孫繁栄や長寿などに例えたおめでたい歌詞にして、美しい清元節の旋律で格調高い作品になっています。「強華盛世」公演の盛会を祝して披露されます。

大刀・槍花秀

孫 強

「大刀・槍花秀」は、京劇の中で特に勇壮な武芸が輝くパフォーマンスです。戦場を思わせる迫力ある大刀の演技と、槍を使った華麗な舞が組み合わさり、観客に息を呑む瞬間を提供します。演者たちの精緻な動きと力強いパフォーマンスが、武芸の技術と美しさを存分に表現します。槍や大刀が舞う度に、舞台は緊張感と興奮に包まれ、観る者を惹きつけて離しません。京劇の武芸の粋を集めたこの演目は、圧倒的な迫力を持つステージです。

霸王別姬-看大王

畢 華

「霸王別姬(ばおうべつき)」は、項羽と虞姫の壮絶な愛と別れを描いた名作です。中でも「看大王」は、項羽が別れを告げる場面として観客に深い感動をもたらします。壮絶な戦いと切ない別れが交錯し、観客の心を揺さぶる演出が施されています。この場面では、豪華な衣装と劇的な演技が物語を一層引き立て、演者の情熱と演技力が存分に発揮されます。

夜深沉

孫 強、畢 華、泉 徳乃

「夜深沉(やしんちん)」は、京劇の伝統的な曲牌(音楽形式)の一つで、昆曲の「思凡下山」中の「風吹荷葉煞」を基に、歴代の京劇琴師たちが加工・改編して発展させたものです。 この楽曲は、京劇の演目「撃鼓罵曹」や「霸王別姬」で、祢衡が鼓を打つ場面や虞姫が剣を舞う場面などで使用され、劇中の緊張感や感情の高まりを効果的に表現します。

 

今回の公演では、「夜深沉」を変面、日本舞踊、京劇のコラボレーションとして新たに演出します。変面の神秘的な技、日本舞踊の優雅な動き、そして京劇の伝統的な表現が融合し、夜の深い静寂と情感を舞台上で描き出します。この異なる芸術形式の調和が生み出す新たな舞台表現を、ぜひご堪能ください。

虞兮嘆

畢 華、王 歓

この演目は、古典の要素を現代音楽に取り入れた歌唱パフォーマンスです。虞姫の物語を歌で描写し、現代の視点で過去の物語に新たな息吹を与えます。感情を込めた力強い歌声と、繊細な音楽が融合し、観客に特別な感動を届けます。歴史を感じつつ、現代的な表現に浸っていただける一幕です。

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